Jam 2023年1月号
交通事故では、一つの事故で様々な損害が 発生してしまうものです。その損害を見てみ ますと、治療費や入院費、通院費、休業損害、後 遺症による逸失利益などの財産上の損害と入通院や後 遺症に対する慰謝料などの精神上の損害があります。 また、財産上の損害の一部には、自動車などの物が損 傷してしまったことによる修理費用、全損の場合の物損 も生じる場合があります。 これらの損害については、同じ事故から生じたもの ので、全て同じように扱って良いのか、それとも個別に 扱うべきなのかが問題になってきます。と申しますの も、事故から回復までの期間が時効成立までの期間より も長くかかってしまう場合に問題が生じるです。つま り、損害賠償請求の時効(3年)は相手方との損害を知っ た時点からカウントが始まりすが、怪我に基づく財産 上と精神上の損害は治療が終わるまで損害額はわかり ません。また自動車などの物損は見積書などが出され た時点で損害がわっていることとなるのです。 この点について、高等裁判所では財産上と精神上の損 害と物損は別個の請求権だという判断をしました。です ので、治療が長期間に及んだ場合は物損の時効に注意な さってください。 私の母は、自動車を運転中に別 の自動車に衝突され、大怪我を負 いました。その際、乗っていた自動 車も大きく壊れていました。母はまだ事故の 怪我のために入院中で、退院日がいつになる かわかりません。退院しても通院が必要にな りそうですし、後遺症が残るかもしれません。 相手方の保険会社の人身傷害の担当者はまだ 母がこのような状態ですので示談を言ってき ませんが、物損の担当者は、修理費用の見積も りが出ましたので示談を言ってきています。 しかし、はまだ自動車の損害示談につ いて考える気にはなれないと言いますし、身 体が回復してから全ての損害について交渉を した方良いのではないかと思っています。 この場合に、何か気をつけておくことはあ りますか? よろず 法律相談室 ハトのマークやウサギのマークというワードを一度は耳にしたり、不動産会社の入 口にロゴが掲載されているのを目にしたことがあるのではないでしょうか。しか し、どんな組織で、どのような役割を担っているかについてご存じの方は少ないと 思います。そこで今回その中身について少し触れていきたいと思います。ハトの マークは全国宅地建物取引業保証協会(通称:全宅)、ウサギのマークは全日本不 動産保証協会(通称:全日)と呼ばれ、全国の多くの不動産業者が加入しています。 主に不動産業者に対する研修、補助、契約書の書式等の提供、不動産取引を行った 一般消費者からの相談、クレーム対応を行っています。ちなみにハトマークもウサ ギのマークもその業務内容に大きな違いはありません。私たち不動産部はハトの マークの会員ですので、一部の契約書の様式についてはこちらの協会提供の書式 を使用しています。お手元に契約書等をお持ちの方は是非確認されてみて下さい。 Jam 2023 January A Q 私の母が自動車の事 故で大怪我を負いまし た。身体が回復してか ら全ての損害について 交渉をしたいのです が、何か気をつけてお くことはありますか? Part.259 弁護士 東 拓治 お答えするのは 知っているようで知らない保証協会について 税金・相談・開発・不動産の事ならズバリ! 今回の知っ得担当 vol. 160 (株)ジェイエイ福岡 不動産部 開発センター 木下 直彦 知っ コーナー 得 13
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