Jam 2023年12月号

中島さん  前の仕事の方が稼 げていました。 髙 橋さん  時給換算はしたく ないですね。僕の場合は、毎 日、ちょっと顔を出すような 感覚で、つい畑に行って仕事 をしてしまうん よね。そ れは時給に換算できるもの じゃないと思います。 中島さん  農業に対して「仕 事」というイメージをもって いないと思うんですよね、こ の3人は。だから辞めるとい う選択肢がない。農業は生き 様というか、人生と一体化して いるよに最近感じます。 髙 橋さん  生活 の一 部ですね。 仕事じゃない。 名田さん  週休2日というわ けにはいかないから、子ども たちを遊びに連れて行くのも 難しい。キャベツは種を蒔 と朝と昼に水をあげなくては いけない。だから、朝から遊 びに出かけても、子どもたち には「昼には帰るよ」って伝え ます。彼らも我慢している部 分はあると思う。でも、日々、 食料を作っているという使命 感がすごくあるそれがモチ ベーションになって、くじける ことなく農業をやっていける んだと思います。 中島さん  すべて自分の責任 ですもんね。やっただけの成 果しか返ってこないし、サボ ると痛いしっぺ返しがくる。 だからこそやる気も出ます。 日々の仕事で感じる 課題とやりがい いま、課題だと感じてい ることはなんでしょう? 髙 橋さん  課題は農業を始め たときから変わりません。去 年よりは今年、今年よりも来 年と、野菜作りが、より上手 になること。それを目指して 努力を続けるしかない。 中島さん  そうですね。イチ ゴ は一年一 作。 10年間作って も 10回しか収穫できません。 だから、昨年失敗したこを いかにして今年繰り返さない かが重要。それで毎年なんと か乗り切っている感じ。 名田さん しっかりしたもの を作るためにどうすればいい のか、常に考えないとけな いですね。自分の場合は、周り に教科書と呼べような先輩 がいっぱいいるので、その方の 真似をして課題を解決してい ます。ちょっと質問しただけで、 いっぱいアドバイスを返してく れる先輩も多いので、それは本 当にありがたいことですね。 収入や労働時間について 感じることは? 経費がどんどん膨らんで、売 上が追いつかなくなってきて いる。イチゴ部会のメンバー も若返っていることだし、い ままでとは異なる感性で、新 しい取引や出荷の仕組みを構 築して、もっと売上を増やせ ないかと考えています。 名田さん  農業の未来がどう なっていくのか見えないとい う不安はありますよね。日本 は人手不足が深刻化する一方 で、世界の人口は増えて食糧 危機がやってくるなんて話も ある。日本の自給率は低いま まだし、このままで日本の農 業が守れるのかと心配になる し、なんとかしなくてはとい ろいろ考えます。でも、ず は、現状維持と、いま自分が いるこの地域を盛り上げこ とが目標です。自分は地域外 から来て地域の皆さんに本当 に助けられいるので、自分 の行動で、こから恩返しし ていきたいんです。 やり抜く覚悟を決めて 一歩踏み出してみよう 最後に、就農を考えてい それぞれのやり方で 農業を未来につなぐ 将来的な目標があれば、 聞かせてください。 髙橋さん  目標というわけで はないけど、僕が育てている オーガニック野菜への関心が もっと高まればいいなとは思 います。日本は海外に比べて かなり遅れているじゃないで すか。僕自身、あまり手応え は感じていない。いまは価値 がわかる人だけに買っもら えればいいかなという状況で す。でも、将来的にはもっと一 般の人にもオーガニックの価 値が広がってほし。 中島さん  イチゴの栽培は、 る人にアドバイスを。 名田さん  安易に始めても続 きません。 「自然が好きだか ら」とか、その程度の気持ち では無理だと思います。 中島さん  テレビ番組でも 「農業っていいよ」なんて言っ て、それに引っ張られる人も いるかもしれませが、それ でこの世界に入るのはやめた 方がいい。そんな中途半端な 気持ちなら農業はやめた方が いいけど、反対に、覚悟を決 めてやるのであれば、おすす めします。農業はあきらめず にやり続ければ、絶対に前 進んでいくし、成果が上がる ものなのですから。 髙橋さん  一歩前に出ないと 前には進めない。一歩踏み出 せば、なにか後押ししてれ ることがついてくるんじゃな いですかね。一歩踏み出すタイ ミングも大事。あと知恵と 工夫で、利用できるものはす べて利用していく 名田さん  地域での横のつな がりも重要ですよね。顔を 知ってもらっ信 もら えれば、地域の人たちは、きっ と力になてくれます。 Jam 2023December 新規就農者の素顔 06

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