Jam 2025年2月号

が1人いて、忙しい時は農業ヘ ルパーさんも入れています。兄 と息子も含めて働き手は、私以 外、全員男性。でも、私が彼ら に「あれしろ、これしろ」っ 指示を出しますよ。ここで、 前職の経験が生きているかも。 なかなか言うことを聞かない 患者さんも相手することで 人を動かすにはどうすれば良 いか、学べました。それと、女 性が采配するのが、うちの家 系の特徴だということも大き い。母が指示を出して父が動 くとうパターンだったで、 女性の私が指示を出すことも 自然なんですよ(笑)。 小森谷  実際に農業をやってみ て、いかがですか? 中村さん  農家には休みがな いというイメージがあるかも しれないけど、やり方次第だと 思います。自分で時間の配分が できるので、融通が利くんで す。前の仕事では難しかったん ですけど、農業を始めて、子ど もの授業参観にも出席できる ようになりました。 氏家さん  子どもになにかあっ 自分が作っているということ は、すごく誇らしこだと 思っています。 小森谷  お子さんが農業を身 近に感じられるということは ありがたいですね。 中村さん  私の息子は小さい ころから、保育園に行くよりも 田んぼに行くほうが好きでし た。おじいちゃんがトラクター で保育園に迎えに行って、その まま一緒に をすいて帰っ てきていました。息子が保育園 の卒園式で言っ夢は、農家に なること。その夢はかないまし たね。 小森谷  良い環境ですね。 昔に 比べ、都市化が進み、農業に触 れる機会が減っていることもあ り、若いお客さんのなかにはモ ミと玄米の区別がつかない方 もいるんです。お米どういう ふうに育つかを知らない。で も、皆さんのお子さんは農業の 知識をしっかり得ているんです ね。 小川さん  私の場合は、お米 がどんなふうに作られている かは、小学校で少し体験した くらいでどれだけキツくて大 変なことかわかってなかったん 小森谷  実際に農業に挑戦し てみて、よかったことはなんで しょうか? 氏家さん  子どもに「お母さ んは、どんな仕事をしている の?」と聞かれた時に誇らし く答えられますよね。 「農業やっ てるよ」 「お米作ってるよ」って。 子ども達が食べているお米を です。種をまいたら稲が育つか ら収穫すればいいというくら いの認識でした。でも実際は、 苗を植える前に田んぼを耕さ なきゃいけないし、田んぼに水 を入れなきゃいけない。水を入 れるためにも準備が必要。本 当にいろんな作業経て、お米 が収穫できるということが、農 業に携わって初めてわかりまし た。これは、すごいことを教わっ たなって。元々牧場で働いてい たので、私達が命をいただいて 生きていると感じていたんです が、お米や野菜にも同様に感 謝するようになった。そういう 面でもごく良い仕事だなって 思います。 小森谷  本日は、よろしくお 願いします。 氏家さん  小森谷さんが精米 所でフォークリフトをクルクル と乗り回してるのをよく見 ます。カッコいいですよね! 小森谷  ありがとうございま す(笑)。皆さんは、どのような 経緯で農業の道に進まれたん ですか? 中村さん  実家が農家だった んですが、家庭の事情で働き手 が足りなくなり、父の鶴のひと 声で医療関連の仕事を辞めて、 農家になりました。 氏家さん  夫が農業法人の代 表に就任したのをきっかけに私 もその法人で働くことに。それ まで農業には縁がなかったの で、覚悟を決めて入社しまし た。 「どんな作業もやるぞ!」 という気持ちした。 小川さん  以前は、熊本の牧 場で働いていました。福岡の実 家に戻る際に、牧場勤務で取 得した免許を使える仕事をし たいと思って、氏家さんと同じ 会社に就職しました。 小森谷  最後に今後の抱負を お聞かせください。 小川さん  もっともっと、農業 のことを勉強して、安心して仕 事を任せてもらえるようにな りたいです。 氏家さん  周りに高齢で引退 される農家さんがいて、その 方々の農地をうちの会社が引 き受けています。それは今後も 継続していきたいですね。き るだけ断らずに、どんな田んぼ でも引き受けたい。農地を子ど も達の世代に残すうえでも大 切なことなので。 中村さん  うちは逆に農地を 増やし過ぎず、今いるスタッフ ができる範囲で、着実に農業を 続けていきたい。人員を増やす にも限りがあるので。それと、 せっかく近くに九州大学があ るので、農学部の学生とコラボ して、なにか新しいことができ ると良いですね。 小森谷  それはすごく夢があっ て良いですね! 皆さん、本日 は貴重なお話、ありがとうご ざいました。 ても、すぐに小学校に飛んで行 けるのでありがたいですね。 あと、農業をやってみて思うの は、時間が過ぎるのが早いとい うこと! この間やった作業を、 気が付いたら1年がたってい て、またやっているという感じ です。 小川さん  そうですね。農業っ て、数カ月間で作業をギュッと 覚え それを1年後に思い出 さなきゃいけないのが大変なん ですよね。 氏家さん  うちの社長は 「一 度 しか言わないからそれで覚え やっていた、医療関連のお仕事 で覚えたんですか? 中村さん  そうですね。口で 言っても伝わらなから記録す るという職場だっの。こん なふうに、以前の仕事での経験 が農業に活かせることも少な くないですね。そのおかげで、 農業の当たり前が、ほかの仕事 では当たり前じゃないと気付く ことができるし、結果的に業務 内容の改善につながることも あります。 小森谷  私の職場は男性が多 いので、「男性に負けないよう にがんばろう!」ってついつ 思ってしまうんですが、皆さん は、そういうことはありません か? 氏家さん  女性だからどうこ うっていうのはないかな。女性 がクルマを運転しても当たり 前だけど、トラクターを運転し たら「すごい!」って言われま す。そういうことには違和感が ありますね。 中村さん  うちは従業員さん 特集 アグリ女性 の 本 音 トーク ろ」ってタイプだしね。 小川さん  メモを取っても抜け があったりして。そのため仕事 が滞ることもあります。 中村さん アウトプットは言 葉だけじゃなくて、書面でくだ さいって、社長に言えば良いん ですよ。言葉だと相手の受け 取り方次第で、内容が違ってし まうこともある。視覚が伴わ ないと伝わらないということ もあるから、大切なことは紙に 書いて、従業員に伝えたりして います。 小森谷  そういうやり方も前 Jam 2025 February やってみて実 農業のすばらしさ 農業に向き合 未来が広がってい 06

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