Jam 2022年4月号

生産から出荷まで 農家自身が評価・点検  「 GAP 」とは「農業生産 工程管理」を意味しており、 認証制度自体は、1990年 代にヨーロッパでスタートし ました。その目的は、農産物 の生産過程を見直すことによ り、食の安全性を担保すると ともに、持続可能な農業経営 を促すことにあります  日本では、東京オリンピッ ク・パラリンピックで使用す る農産物において、 GAP 認 証の取得が必要要件となった ことから、各県で認証制度が 立ち上げられました。福岡県 でも平成 30年2月に制度がス タートし、現在 35団体が認証 を取得しています。 本制度の点検内容は「食品 安全」 「環境保全」 「労働安全」 に関連した約 80の項目です。 そのうち 70は全作物共通で、 「農産物等への異物付着の確 認」「堆肥や有機質資材の施 用による土づくり」「圃場周 辺の危険箇所把握、注意喚 起、改善策の実施」「圃場台 帳や販売・購買帳票等の整理 保管」などがあり、加えて作 物独自の取り組みとして 10程 度の点検項目があります。 この取り組みにどのような 効果があるのか、福岡県農林水 産部を訪ね、栫宏隆さんと古嶋 慧さんにお話を伺いました。  「 GAP 認証を取得してい るということは、食の安全性 が保たれていること県が第 三者として確認しているとい うことです。結果的に消費者 や取引先の信頼が高まるとい うのが大きいと思います」と 栫さん。「食の安全・安心」 という課題は非常にわかりや すいのですが、農家の経営の 改善に役立つというのはどう いうことなのでしょうか?  「 GAP 認証では、作業の データについて記録し保存す ることが求められます。記録 し作業を振り返ることで、作 業効率を改善することが可能 になりますし、農薬や肥料の 適正量も把握できます」  そう教えてくれたのは、技 師として圃場にも足を運ぶこ とも多い古嶋さんです。  農家は作業ごとにルールを 設定して、それを遵守してい るかを自らチェックます。 そして、チェックするだけで はなく、より効率的になるよ う作業を改善していくこと で、生産性高めるのです。  福岡県としては県 GAP 認証が、『 GLOBAL G・ A・P 』など、国際水準の認 証を取得する際の足がかりに なると考えており国際認証 を目指す農家のための研修も 行っていま。  最後に、今後の課題を栫さ んにお聞きしました。  「まずは認証取得る農 家の裾野をさらに広げたいで す。そして、 GAP 認証作物 の販売会など、一般消費者に 認知されるための取り組みを 行っていきたいと思います」 ❶改善が必要な部分について、  改善策や対応方法の計画を立てる ❷計画をもとに、農作業を実践・記録する ❸実践した農作業を点検・評価する ❹評価を元に次作に向け、再び改善する 現状を 把握 ❶ 計画 ❷ 実践・ 記録 ❸ 点検・ 評価 ❹ 改善 ❶ 計画 ❷ 実践・ 記録 … ❶~❹を繰り返すことにより、 農業生産工程のレベルアップが 図られる 取り組みサイクル GAP取り組みサイクル 1作目 2作目 3作目 GAPの取り組み手順 Jam 2022April GAP認証作物の安全性は 福岡県のおスミ付きです 福岡県農林水産部 食の安全・地産地消課 栫宏隆さん、古嶋慧さんに聞きました。 古嶋慧さんは技師として活躍中です 生産安全係長を務める栫宏隆さん FUKUOKA GAP | 特集 |「福岡県GAP認証」を知っていますか? かこい ひろたか ふる しま けい かこいひろたか ほじょう けい ふるしま 04

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