Jam 2022年12月号
決意。1年間、先輩農家のもと でみっちりと修業した後、早 良区内野の中山間地域にあっ た耕作放棄地を借りました。 「最初は、いろいろな作物をつ くりました。なにがこの土地 に合うのかわからないし、な にが自分に合うかもわからな いと思ったので」と竜一さん が当時を振り返ります。 しかし、土地が日陰にあっ たせいもあって、なかなか思 うように収穫できません。そ んななかで、うまく育ってく れたのがショウガでした。 異業種から就農した ご夫妻が見つけた光明 米澤竜一・佳江さんご夫妻 が「山の農園」を開いたのは、 平成 21年のことでした。それ まで竜一さんは、広告や雑誌 記事の制作で、妻佳江さん はスタイリストとして活躍し ていましたが、 が体 を壊したのをきっかけに、人 生の針路を再考することに。 結局、勤めていた会社を辞 めた竜一さんは、佳江さんと ともに農業の道に進むこと 本県にショウガの名産地があ ることを知り、その地でショ ウガづくりの名人を探し歩き ます。ようやく巡り合った名 人に弟子入り。植え付けや夏 の畑の手入れなど、栽培のポ イント、ポイントで手伝いに 赴き、ショウガについて学び ました。 「名人から種も譲ってもらい、 ショウガの栽培を再スタート しました。現在では合わせて 5反の畑でつくっています」 とは言え、自然が相手なの で、想定外の事態も次々に起 こります。今年は大型の台風 に悩まされたそうです。 「4月に植え付け、 10月下旬か ら収穫なので、ショウガはす ごく栽培時期が長い。その間、 ずっと守らなくてはいけませ ん。特に夏は、台風に高温、干 ばつに害虫、病気といろいろ な問題に妻と2人で対処しな くてはならないので大変です」 さまざま苦労を経て収穫 したショウガは、博多じょう もんさん市場をじめ各所に 出荷されます。そして一部は 加工品に。ここで佳江さんが 腕を振るいます。 今年も無事に収穫! 名人直伝のショウガ 「ここは下の方の土地に比べて 昼夜の寒暖差があるのでョ ウガの栽培には向いています。 それに半日陰というのもよ かった。ショウガは乾燥する のが嫌いなんです。最大の利 点は山から湧いて出た一番水 を使えること。ほら、ここより 高い場所には畑がないでしょ。 水がきれいだと病気にもかか りにくくなります」 そこで本格的にショウガを 栽培することを決めた竜一さ んでしたが、ショウガの知識 が自分に足りないことは自覚 していました。そんなき、熊 Jam 2022December 「山の農園」のショウガの令和4年収 穫は10月25日からスタート。寒く なる11月下旬までに終えました ❶脊振山系から湧き水によって育まれたショウガはふっくら ❷4月に植え付けた種ショウガ。ショ ウガの出来はこの種で決まります ❸収穫はほぼ手作業。芽も一本一本カット 「山の農園」を営む米澤竜一さん 1 3 2 04
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