Jam 2023年4月号

増えるほど、ワナを管理する 手間は増えます。さまざまな 場所に設置した十数個のワナ を定期的に見回らなければな らないのです。しかし、 ICT を導入すれば、見回りの省力 化が可能となり、効率的に捕 獲活動をおこうことができ ます。 福岡県では、大きな箱ワナ にエサを置いてイノシシを誘 い込み、箱に入ったタイミン グで、映像を見ながらワナを 閉ざす ICT システムも運用 していま。  近年、市街地に野生のイノ シシなどが出没する事例が増 えています。万が一、遭遇した 際には、どのように行動すれ ばいいのでしょうか?  野生のイノシシには「近づ かない」「威嚇しない」「刺激し ない」が鉄則です。イノシシは、 本来おとなしい性質ですが、 興奮すると人に危害を与える 恐れもあります。  イノシシからそっと離れた ら、建物や車の中、塀の影など、 イノシシの目に触れない場所 す。福岡県では、年4回、狩猟 免許の試験を実施し、年間約 500人が合格しています。 鳥獣被害防止に積極的に参加 したい人は、免許の取得を検 討してみてはいかがでしょう か(4ページのコラム参照)。  鳥獣被害は、生産者にとっ て死活問題です。電気柵やワ イヤーメッシュ柵など、侵入 防止柵の設置について国等 の支援がありますが、鳥獣に よる作物被害が発生したとし ても補償はありません。それ までの苦労は水の泡です。  また、人手が限られるなか で、農作業と並行して、侵入防 止柵のメンテナンスや圃場周 辺の環境管理をおこなうこと が負担となっていす。  それでも、生産者は前を向 いて、おいしい農産物を世に 出そうと、日々、汗をかいてい ます。JA福岡市の直売所「博 多じょうもんさん市場」に並 ぶ野菜や果物も、このような 苦労の末に出荷されたもので す。ぜひ、お買い上げいただい て、そのおいしさを噛み締め てください。 に身を隠しましょう。  かわいいからといって、イ ノシシの子供にエサを与える など、言語道断。エサが手に入 る場所だと認識すると、繰り 返し出没するようになります。 また、イノシシの子供近く には、親イノシシがいること が多く、大変危険で。  このような目に合わないた めにも、イノシシが近づきに くい環境をつくることが非常 に重要です。まずは地域の状 況を見つめ直し、鳥獣対策が 取られているかを確認してみ ましょう。ゴミ出しのルール を守ることや、熟して落ちた 果実を放置しないことも、対 策として有効です。被害を減 らすためには、生産者が努力 するだけではなく、地域が一 体となって協力、被害が起 こりにくい環境をつくってい くことが重要なのです。  鳥獣被害対策のひとつあ る有害鳥獣の捕獲を担 い るのは、おもに猟友会です。一 致団結して捕獲活動をおこ なっていますが、メンバーの 高齢化が進み、新たな人材確 保も大きな課題になっていま ほじょう Jam 2023April 被害をなくすた 地域と生産者が団 福岡市内のなかでも、イノシシによる被害が多く報告 されているのが能古島です。住民が協力し合って箱ワ ナによる捕獲活動をおこない成果を上げています 05

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