Jam 2024年4月号

「農」の基本を学ぶ!土のいろは 家庭菜園ミミヨリ情報 市内産エコ肥料 「e・green」 N P Mg Ca K N N K K K K Mg 生長点 葉 実 根 Ca P N N O 2 O 2 CO 2 CO 2 O 2 O 2 CO 2 CO 2 呼吸 太陽光 水 5大肥料成分の働き 04  3大栄養素とは、家庭菜園 用の肥料の成分としてもよく 目にする「窒素」「リン酸」「カ リウム」のことです。  作物のどの部分を収穫する かによって、どの栄養素をど の時期に特に必要と かは 異なります。なぜなら、主に 窒素は葉や茎、リン酸は花や 実、カリウムは根の生育に大 きな影響をおよぼすからで す。たとえば、ホウレンソウ などの葉物野菜は、窒素の働 きが重要となります。 もっと詳しく各栄養素の働 きを見てみましょう。窒素は 主にタンパク質を生成します。 よって、窒素は葉や茎の生育に 関わる栄養素となるのです。 リン酸は、根端や生長点に 作用します。その結果は、開 花の状態や実の量として現れ ます。また、エネルギーの代謝 にも大きく関わっているため、 窒素がどれだけタンパク質を 作っても、リン酸が働かないと 新陳代謝が進まないため、作 物の中に行き渡りません。  カリウムは根や茎を丈夫に してくれます。作物抵抗力 をつけるうえでも大切な栄養 素です。また、葉から蒸散す る水分の調整にも関わってい て、作物の水分を維持する働 きもあります。  おいしくて見た目もきれい な作物を育てるためには、こ れら3つの栄養素は必須です が、少な過ぎても多過ぎても、 作物に悪影響をおよぼすこと があります。必要な量バラ ンスよく作物が吸収すること が大切なのです。  また、3大栄養素だけが満 ち足りていても、作物はうま く育ちません。これらに加え て「苦土」や「石灰」が土に含 まれいなければ、3大栄養 素も力を発揮でき  苦土は光合成に必要な葉緑 素の重要な成分です。また、 リン酸と相互に作用してい て、苦土がないとリン酸は働 けず、また、リン酸がないと 苦土も働けません。  石灰は酸性の土を中和する 力をもっていますが、同時に 細胞組織を強くする働きや、 根の生育を促進する働きもあ ります。石灰が作物をしっか りと作る働きをするため、ほ かの栄養素が思う存分に働け ると言っていいでしょう。  作物に元気がないと、「肥 料が足りないのでは?」とつ いつい考えてしまいますが、 実際に土壌を分析すると、肥 料が過剰なケースが多く見ら れます。土に肥の成分がど んどん蓄積していき、まるで 生活習慣病のような状態に なっている土もあります。  ハウス栽培と比較すると、 露地栽培は肥料が雨で流れる ので、肥料成分があまり土に 蓄積されない傾向がありま す。しかし、リン酸に限って見 ると、露地でも過剰な状態で あるこが多いのが実状で す。また、日本の土壌は酸性 なので、中和しようと石灰を 多く入れてしまいがちです。 入れ過ぎが原因で、結果的に 栄養素の吸収を妨げているこ とも少なくありません。  肥料が足りないようだから 追加しようと考えるのは簡単 ですが、今まで入れていた肥 料を少なくするのは勇気がい るものです。肥料を入れてい るのに作物に元気がない場合 は、減らすことも検討が必要 かもしれません。 窒素 リン酸 苦土 石灰 カリウム 福岡市では、市内の水処理センター で回収した再生リン酸と県産堆肥を原 料とした有機質配合肥料「e・green」 をJA全農ふくれんと協同で開発しま した。市内産の有効資源の活用による 持続可能な循環型社会の構築を目指 し、利用普及を進めています。さらに、 家庭用の小袋サイズは製造工程の一 部を福祉事業所と連携。複数の種類 があるため、作物や土壌状況に合わ せて使えます。各グリーンセンターで 販売中。 タンパク質の元となる元素。光合成によってでき るデンプンと力を合わせて、作物を作ります。不 足すると葉や茎の生長が鈍くなります。 光合成を促進して、作物内の活動エネルギーを 作り出します。窒素がタンパク質に変わるのも手 助け。リン酸が不足すると窒素も働けません。 マグネシウムのことで、作物の栄養となる炭水化 物を合成する葉緑素の主成分。リン酸と一緒に 作物内を移動し、作物の品質向上に役立ちます。 作物の細胞壁や細胞膜を形作ります。新しい細 胞が作られる生長点や根の先端には欠かせませ ん。作物内の情報を伝達するうえでも重要です。 根を強くすることにより、作物全 体を元気にします。加えて、タン パク質や炭水化物の合成、移動、 蓄積など、さまざまな化学反応 を促進する重要元素です。 ※CO 2 :二酸化炭素/O 2 :酸素 Jam 2024April

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